Win+Eのエクスプローラ、Win+Lのコンピュータロック、Win+Rの「ファイル名を指定して実行」以外は普段使わないし、間違ってWin+Dを押して作業中を含む全ウィンドウが最小化されたりすると困るので、不要なWinキーのショートカットを無効化します。

本来こういう設定変更はOSの標準機能であるべきと思いますが、Windows 7にはなし。そこでAutoHotkeyを使い、不要なショートカットを「何もしない」と定義することで、実質的に無効化できます。実行環境はいつもと同じWindows 7 32bit + AutoHotkey 1.1.21、ポータブルなUnicode 32bit
(ダウンロード元はこちら)

準備
適当な作業用フォルダに、下の三点セットを置きます。AutoHotkeyのプログラム本体、起動用バッチファイル、そしてスクリプト。バッチとスクリプトのファイル名(拡張子を除く)を合わせることで、いつも同じバッチを使い回しています。
autohotkey_ex2.batSelectRawtextBitbucket
@echo off
start "" AutoHotkey %~n0.ahk

スクリプト
下は一例というか、自分がいつも使っているもの。#+アルファベットが各ショートカット(大文字・小文字の区別はなし)、Returnだけを書くことで「何もしない」になります。冒頭に書いたE, L, Rとの組み合わせ以外は全て無効化。元々ショートカットのないキーは本来不要ですが、念のためと、時々何か機能を割り当てることもあるので入れました。なおWin+Lはセキュリティの関係からか無効化できず、スクリプトと関係なく常にロック画面になります。
autohotkey_ex2.ahkSelectRawtextBitbucket
#SingleInstance force

;
; Disable shortcut with Windows logo key and alphabets
;
; # change. These are useless or harmful for my work.
; + remain. These are useful or immutable.
; - just in case. no function with a default setting of Windows 7.
;
#a::Return ; -
#b::Return ; # Task tray
#c::Return ; -
#d::Return ; # minimize all windows
; #e       ; + explorer
#f::Return ; # search
#g::Return ; # gadgets
#h::Return ; -
#i::Return ; -
#j::Return ; -
#k::Return ; -
; #l       ; + lock computer
#m::Return ; # minimize all windows
#n::Return ; -
#o::Return ; -
#p::Return ; # projector
#q::Return ; -
; #r       ; + run command
#s::Return ; -
#t::Return ; # applications on taskbar
#u::Return ; # accessibility
#v::Return ; -
#w::Return ; -
#x::Return ; # mobility center
#y::Return ; -
#z::Return ; -

使い方と結果
スクリプトができたら、同じフォルダにあるバッチファイルを実行するだけ。タスクトレイにAutoHotkeyのアイコンが出て常駐します。ホームポジションの左右五列×三段を模式的にテーブルで表すと、Winキーとのショートカットが働く場所は下の三つだけになりました。
QWERT YUIOP
ASDFGHJKL;
ZXCVBNM,./

いっそWin+Lだけ残して、他の二つは別の(もっと使いやすい)ショートカットキーに変えたいところですが、自分の環境ではうまくできません。Win+Eを割り当てたくとも「Winキー単独打鍵、続いてE打鍵」になってしまうという…。いい方法が分かったら追記します。