前のブログで、メニューやドキュメントに書かれてないけど便利なショートカットとして、クエリツール> SQLエディタでのCtrl+Eを紹介しました。F5と同じ機能で、文字列を選択中ならそれをクエリとして実行、選択中でなければ全体を実行できます。これまで動作確認したのはWindows上のpgAdmin 1.16、1.18、1.20。

他にもメニューやドキュメントにないショートカットをいくつか発見したので、今日と明日に分けて書きます。今日はCtrl+Eと同じくSQLエディタ上、
明日はメイン画面(オブジェクトブラウザ)上で働くもの。動作確認はWindows 7 32bit + pgAdmin 1.20.0で行いました。SQLエディタ上では、次の四つがありました。
入力機能動作・備考
Ctrl+D行複製カーソルのある行全体を、次行との間に複製して挿入
※文字列選択中なら、その部分を選択箇所の最後に複製挿入
Ctrl+L行削除カーソルのある行全体を削除
※文字列選択中なら、選択を解除して同じ動作
Ctrl+T行入替カーソルのある行と、前行とを入れ替える
※文字列選択中なら、同上
Ctrl+/1単語左へ移動カーソルが行先頭にあったら、前行の末尾に移動する
※文字列選択中なら、同上

最初の二つと最後はエディタでもよく見る機能ですが、「行入替」は珍しいかも。SELECT文で複数の列を1行ずつ書いていて、一部の順番を変える時は便利そうです。↓
SELECT
    abc,
    def, --この行にカーソルを置いてCtrl+Tを打つと、abcと入れ替わる
    xyz
FROM …

以下、参考までpgAdmin 1.20.0のメニュー画面を載せます。Ctrlを使うショートカットが結構多いので、備忘録を兼ねて。ただし(繰り返しになりますが)Ctrl+Eや上の三つはメニューに出てなく、
公式ドキュメント>クエリツール(英語)にもありません。

以下は余談。海外でもpgAdminCtrl+Eを偶然見つけた人がいて、Super UserというQ&Aサイトで「ショートカット一覧はある?」と質問していましたが、それは無さそう。一方でCtrl+Eのクエリ実行はバグとしても挙げられており(Emacsでの行末移動ショートカットと混同しやすく危険、と)そのプラットフォームにMacとあるので、Mac版でも動作する、または過去そうだったのかもしれません。

■ Super User - pgAdmin list of keyboard shortcuts
■ pgAdmin - Known bugs